物販は怪しい?スクールやコンサルの見分け方

物販のスクールが怪しくないか調べている人

「物販 副業 怪しい」

この言葉で検索してこのページにたどり着いた方も多いと思います。

最初に立場を書いておきます。私はコンサルティングを提供している側の人間です。つまり、この記事は「怪しいと思われている側」が書いています。

そのうえで正直に書きます。怪しいと感じるのは、正しい感覚です。実際に、中身のないスクールや、事実と違う数字を見せる広告は存在します。

ただ、全部が同じではありません。この記事では、何を見れば見分けられるかを、売る側の内側から書きます。

この記事でわかること
  • 物販そのものが怪しいのか、売り方が怪しいのかの切り分け
  • 危ないスクール・コンサルに共通する7つの特徴
  • 申し込む前に必ず確認すること
  • そもそも、教わる必要があるのかどうか
目次

物販が怪しいのではなく、売り方が怪しい

物販そのものと売り方を分けて考えるイメージ

まず、ここを分けて考えてください。

物販という商売そのものは、まったく怪しくありません。安く仕入れて、必要としている人に届けて、その差額をいただく。世の中の小売業が全部やっていることです。

怪しく見えるのは、それを教えると言っている人たちの売り方のほうです。

なぜ怪しい売り方が増えるのか

理由ははっきりしています。教える側のほうが、儲かりやすいからです。

物販は仕入れにお金がかかり、在庫を抱え、売れなければ損をします。ところが「教える」商売には、仕入れも在庫もありません。1人に売っても100人に売っても、原価はほとんど変わりません。

だから、物販で稼げなかった人が「教える側」に回るということが起こります。ここが、怪しさの正体のひとつです。

危ないスクール・コンサルに共通する7つの特徴

危ないスクールに共通する特徴のチェックリスト

実際に見かける特徴を挙げます。1つでも当てはまったら、いったん立ち止まってください。

1. 「誰でも」「必ず」「絶対」と言う

商売に絶対はありません。

資金がいくらあるか、週に何時間使えるか、扱う商品は何か。条件が違えば結果も変わります。それを無視して「誰でも」と言い切る時点で、事実と違うことを言っています。

そもそも、根拠を示さずに成果を保証するような表示は、景品表示法の観点からも問題があります。

2. 収入の証拠が「振込画面」だけ

売上の画面や振込の画面が並んでいることがあります。

ですが、売上は利益ではありません。1,000万円売っても、仕入れに900万、手数料に80万かかっていれば、残るのは20万です。

見るべきなのは「いくら売れたか」ではなく「いくら残ったか」です。そこを見せずに売上だけを強調している場合、意図的に大きく見せている可能性があります。

3. 「今日中に」「残り3名」と急がせる

考える時間を与えないのは、考えられると困るからです。

中身に自信があるなら、1日待っても2日待っても申し込まれるはずです。急がせる必要がありません。

「今決めないと損をする」と感じたら、それはその場を離れる合図だと思ってください。

4. 何をしてもらえるのかが最後まで分からない

面談が終わっても、次のことが分からないなら危険です。

  • 期間は何か月か
  • 面談は月に何回、1回何分か
  • 質問はどこで、いつまでに返ってくるのか
  • 誰が対応するのか(本人か、別のスタッフか)

ここが曖昧なまま金額だけ決まっているものは、買ったあとで「聞いていた話と違う」となりやすい形です。

5. 借金してでも払わせようとする

これがいちばん危ないところです。

「お金がない」と言ったときに、カードの枠を確認させる、消費者金融を勧める、自己啓発的な言葉で決断を迫る。こうした流れになったら、その場で帰ってください。

物販は、教わる費用とは別に仕入れの資金が必要な商売です。受講料で手元のお金を使い切ったら、教わっても実行できません。

本当に相手のことを考えているなら、「今は資金を作るのが先です」と言うはずです。

6. 返金やキャンセルの条件が書かれていない

受講規約を見せてもらってください。断られるなら、それだけで判断材料になります。

見るのはキャンセルと返金の条件です。「返金しません」と書いてあること自体は、必ずしも悪ではありません。書いていないことのほうが問題です。

あわせて、事業者の名前・所在地・連絡先が表示されているかも見てください。ここが一切分からない相手に、大きな金額を渡すべきではありません。

7. 規約違反のやり方を教えている

意外と見落とされますが、重大です。

  • レビューを金銭や割引と引き換えに集める
  • 自分で購入して売れた実績を作る
  • 複数アカウントを使い分ける

これらはすべて規約違反です。教わったとおりにやってアカウントが止まっても、止まるのは自分のアカウントです。教えた側は何も失いません。

「無料」の裏側で何が起きているか

無料で配ってから有料につなげる仕組み

無料セミナー、無料相談、無料プレゼント。物販に限らず、この形はよく使われます。

売る側の内側から説明します。これは怪しいことではなく、ごく普通の商売の仕組みです。ただ、仕組みを知らないまま入ると不利になります。

なぜ無料で配れるのか

資料や動画は、1人に渡しても100人に渡しても、かかる費用がほとんど変わりません。

だから配れます。そして配った人の中から、何割かが有料の商品を買う。その何割かで、全体の費用を回収するという設計です。

この記事があるこのサイトも、まったく同じ構造です。隠すことではないので、はっきり書いておきます。

問題になるのは「無料」ではなく、その後の詰め方

無料で受け取ること自体に、リスクはありません。

危ないのは、そのあとの個別面談で、断りにくい状況が作られるときです。

  • 長時間の面談で、疲れたところに提案が出てくる
  • 「今の生活のままでいいんですか」と不安を強める話が続く
  • 断ると否定される(「本気じゃない」「変わる気がない」)
  • その場で決めないと条件が悪くなると言われる

無料で受け取ったことに対して、お返しをしなければという気持ちが働きます。これは人として自然な反応で、弱さではありません。ただ、それを利用してくる相手はいます。

先に決めておいてください。「今日は決めない」と最初から決めて臨めば、この構造は効きません。

広告やSNSで見かける型

SNS広告を疑いながら見る様子

入口でよく見る形も挙げておきます。

見かける形何が問題か
「スマホ1台で月◯万円」その金額が売上か利益か、いつまでにか、が書かれていない
札束や高級車の写真物販の実力とは無関係。誰でも用意できる
「知識も経験も不要」不要なら、なぜ教わる必要があるのか説明がつかない
「作業は1日30分」何の作業が30分なのか。仕入れ・出品・梱包を含むのか
「在庫を持たないから安心」プラットフォームによっては規約違反。まず可否の確認が先
「初期費用0円」物販は仕入れにお金がかかる。0円で回る話には裏がある

共通しているのは、数字が具体的なようでいて、肝心なところが抜けている点です。

「月100万円」と書いてあっても、それが売上なのか利益なのか、何か月続けた結果なのか、その人が資金をいくら持っていたのかが分からなければ、判断のしようがありません。

体験談が本人のものかどうか

「未経験の主婦が3か月で月30万円」といった話を見たら、それが誰の体験なのかを確認してください。

本人が書いているのか、教えた人が書いているのか。実在する人なのか。ここが曖昧なまま数字だけが独り歩きしていることがあります。

逆に、まともかどうかを見分けるポイント

内容を丁寧に確認する様子

危ない特徴の裏返しになりますが、こちらも書いておきます。

「向いていない人」を正直に言うか

誰にでも勧める人は、売ることが目的になっています。

本当に中身がある人は、「あなたには向いていません」と言えます。断る余裕があるからです。逆に言うと、断らない人は余裕がないということでもあります。

悪い面も一緒に話すか

リスク・かかる時間・うまくいかない場合。ここを面談で先に話す人は、あとで揉めたくないと考えている人です。

良い面しか言わない人は、申し込ませることがゴールになっています。

数字で説明できるか

「やる気があれば大丈夫」「行動あるのみ」で押してくる相手は、説明できることが少ない可能性があります。

まともな相手なら、1個売れていくら残るのか、いくらまで経費をかけていいのか、どのくらいで回収できるのかを、数字で説明できます。

その場で計算式を書いてもらってください。書けるかどうかで、かなり分かります。

申し込む前に必ず確認すること

申し込む前に確認する5つのこと
この5つは必ず
  1. 受講規約を見せてもらう(キャンセル・返金の条件が書かれているか)
  2. 事業者の情報を確認する(名前・所在地・連絡先)
  3. 提供内容を数字で確認する(何か月・月何回・1回何分・質問の返信はいつまでか)
  4. 受講料とは別に、仕入れ資金がいくら必要かを聞く
  5. その場で決めず、一晩おく

とくに5番目です。一晩おいて気持ちが変わらないなら、それは本当に必要だったということです。

4番目も見落とされがちです。受講料50万円、仕入れ資金は別に100万円必要という話であれば、合計150万円の話をしていることになります。そこを確認せずに申し込むと、教わっても動けません。

そもそも、教わる必要はあるのか

独学で進むか、教わるかの分かれ道

ここも正直に書きます。教わらなくてもできることは、たくさんあります。

無料で手に入る情報の範囲

出品の手順、手数料の仕組み、FBAの使い方、広告の設定方法。この辺りは公式のヘルプと、無料の記事で十分に分かります。

「登録の仕方を教えます」といった内容に大きな金額を払う必要はありません。

お金を払う価値があるとしたら

払う意味があるのは、時間を買うときだと思っています。

  • 自分では気づけない失敗を、先に潰してもらう
  • 自分の商品・数字を見たうえで、判断の基準を作ってもらう
  • 迷ったときに、すぐ相談できる相手がいる

逆に言えば、これらが提供されないなら、払う理由はありません。調べれば分かる情報をまとめただけのものに、数十万円を払う必要はないということです。

まず自分でやってみてからでいい

個人的には、先に少しだけ自分でやってみることをおすすめします。

実際にやってみると、自分が何につまずくのかが分かります。その状態で相談すれば、質問が具体的になり、得られるものも大きくなります。

何もやらないうちに教わると、何を聞けばいいのかすら分からないまま期間が終わります。

よくある質問

よくある質問に答えるイメージ

高額なら中身も良いということですか

関係ありません。金額と中身は比例しません。

見るべきなのは金額ではなく、提供される内容が具体的に決まっているかどうかです。

受講生の声がたくさんあれば安心ですか

参考にはなりますが、それだけでは判断できません。

見るなら、良いことしか書かれていないかを見てください。全部が絶賛で、苦労した話がひとつも無い場合は、選んで載せている可能性があります。

もう申し込んでしまいました

まず契約書と受講規約を確認して、キャンセルの条件を見てください。

納得できない点があるなら、お住まいの地域の消費生活センター(消費者ホットライン188)に相談できます。無料で相談でき、一般的な対応の道筋を教えてもらえます。

ひとりで抱え込まないでください。

この記事もコンサルの宣伝ではないのですか

そのとおりです。私はコンサルティングを提供しています。

そのうえでこれを書いているのは、ここに書いた基準は、私自身にもそのまま当てはまるからです。上の5つを、私に対しても確認してください。答えられないなら、選ばなくていいと思っています。

まとめ

記事のまとめを表したイラスト
この記事のまとめ
  • 物販が怪しいのではなく、教える側の売り方が怪しいことがある
  • 「誰でも」「必ず」と言う相手は、その時点で事実と違うことを言っている
  • 売上と利益は別。見るのは「いくら残ったか」
  • 急がせる相手からは離れる。中身に自信があるなら急がせる必要がない
  • 🔴借金を勧めてきたら、その場で帰る。受講料で資金を使い切ったら実行できない
  • 受講規約・事業者情報・提供内容の3つは、申し込む前に必ず見る
  • 登録手順のような調べれば分かる情報にお金を払う必要はない
  • 困ったら消費者ホットライン188に無料で相談できる

怪しいと感じる感覚は、大事にしてください。その感覚がある人は、たいてい引っかかりません。

そのうえで、判断の材料を持っておけば、必要なときに必要なものだけを選べます。

物販の副業が続かなくなる理由については、こちらでも書いています。

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この記事を書いた人

物販歴は十数年。十代の頃から始めて、中国輸入・BUYMA・古着とひと通り触ったうえで、いまはAmazonで「広告」だけに絞っています。できる作業から順にAIへ渡して、自分が動かなくても回る形を作っている最中です。数字で答えが出せることに集中する、という考え方で書いています。

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