
売上の管理、いまだにノートとメモ帳なんです。ちゃんとした表を作らないとまずいですよね。



作ったほうがいいのは確かです。ただ、いきなり立派な表を作ろうとすると、たいてい続きません。
せどりを始めて数か月たつと、だいたい同じ場所でつまずきます。
売れてはいる。入金もある。でも結局いくら儲かったのかが、自分でも分からない。
原因は、記録していないことではありません。記録する項目を決めていないことです。
この記事では、無料のスプレッドシートで売上を管理する形を作ります。有料のツールは使いません。テンプレートを探すところから始めるのもやめます。
先に結論を書きます。最初に作るべき列は6つだけです。
これより増やすと、まず続きません。私も一度そこで失敗しています。
- 無料のスプレッドシートで、どこまで管理できるのか
- 最初に作る6つの列と、その計算式
- お金の増減を「売れた日」で見てはいけない理由
- 管理表が続かなくなる、よくある原因
- 手入力をやめて、レポートから自動で計算させる方法
- 数字が合わないときに、どこから疑うか
せどりの売上管理は、無料のスプレッドシートで足ります


結論から言うと、有料の管理ツールは最初は要りません。Googleのスプレッドシートで十分です。無料で、どの端末からでも開けます。
有料ツールが効いてくるのは、商品数が増えて手が回らなくなってからです。
逆に言うと、月に数十個しか売れない段階でツールを入れても、使いこなす前に月額の支払いだけが出ていきます。
それに、自分で列を決めて作ると「利益がどう計算されているか」が体に入ります。
ここが分かっていないと、ツールが出した数字も読めません。だから最初の1年は、自分の表で回すのをおすすめします。
最初に作る列は6つだけ|増やすと続かなくなる


いきなり完璧な表を作ろうとしないことです。まずは、この6つだけで十分です。
- 売れた日(入金日ではなく、注文が入った日)
- 商品名(自分が分かる名前でかまいません)
- 売値(お客さんが払った金額)
- 仕入れ値(送料込み。ここを分けると面倒になります)
- 手数料(販売手数料とFBA配送代行手数料の合計)
- 利益(計算式で自動的に出します)
利益の列は、手で入れない
利益の列には、手で数字を入れません。
売値から仕入れ値と手数料を引く式を入れておきます。たとえば売値がC列、仕入れ値がD列、手数料がE列なら、利益の列にはこう入れます。
=C2-D2-E2
これを下までコピーしておけば、あとは数字を入れるだけです。
広告費は、この6列に入れない
広告を出している場合でも、広告費はこの6列には入れません。
1件ごとに割り振ろうとすると、途端に面倒になるからです。広告費は別のタブに、月ごとの合計だけ書いておけば足ります。
利益率は、慣れてから足せばいい
利益率も見たくなりますが、最初は入れなくていいです。列が増えるほど、埋めるのが面倒になって手が止まります。
お金の増減は「売れた日」ではなく「入金」で見る


ここが、最初にいちばん混乱するところです。売れた瞬間に、そのお金が手元に来るわけではありません。
売上は、いったんAmazonに預かられる
Amazonの場合、売上はいったんAmazonに預かられます。そこから手数料が引かれて、決まった周期でまとめて振り込まれます。
つまり「今月よく売れた」と「今月お金が増えた」は、別の話です。
ここを混ぜると、儲かっている気がするのに口座は減っていく、という妙な状態です。
表には2つの見方を持たせる
だから、表には2つの見方を持たせておくと安心です。
- 売れた日でまとめた数字=商品が売れているかを見る
- 入金でまとめた数字=実際にお金が増えたかを見る
難しいことはしません。入金の記録は別のタブに、日付と金額だけ書けば十分です。その2つを月ごとに並べると、ずれ方が見えるようになります。
続かない管理表に共通していること


管理表が止まるときの理由は、だいたい同じです。
列が多すぎる
仕入れ先、担当者、状態、備考。増やすほど記入が重くなります。
1件を入れるのに1分かかる表は、忙しい日に飛ばされるものです。そして1日飛ばすと、そのまま戻ってきません。
きれいに作り込みすぎる
色を塗ったり、罫線を整えたりする時間は、売上を1円も増やしません。見た目は後からでも直せます。
記録が目的になっている
管理表を作る目的は、次の仕入れを決めることです。埋めること自体が目的になると、見返さなくなります。
月に一度でいいので、利益の低い順に並べ替えて眺める時間を作ってください。
そこに、次に仕入れてはいけない商品が並んでいます。
手入力をやめる|レポートを貼り付けて計算させる


件数が増えてきたら、手で入れるのをやめます。
レポートを読み込めば、打つのは仕入れ値だけ
Amazonのセラーセントラルからは、売上のレポートをダウンロードできる仕組みです。
そのファイルをスプレッドシートに読み込めば、売値と手数料は自分で打たなくて済みます。
手で入れるのは、仕入れ値だけです。
これだけで、作業時間はかなり減ります。そして打ち間違いが消えるのが、いちばん大きい効果です。
取り込んだ表は、別のタブに置く
貼り付けたレポートは、別のタブに置いておきます。自分が見る表と、取り込んだ表を分けておくと、あとで手を入れやすくなります。
数字が合わないときに、まず疑うところ


表の利益と、実際の入金が合わないことがあります。順番に見ていくと、だいたいこのどれかです。
- 返品が入っている(売れたのに戻ってきている)
- 在庫の保管料が引かれている(注文ごとではなく、月に一度まとめて請求されます)
- 入金が保留されている分がある(Amazon側で一時的に留め置かれることがあります)
- 広告費を入れ忘れている
- 仕入れの送料を仕入れ値に足していない
いちばん多いのは、送料と広告費の入れ忘れ
特に多いのが、最後の2つです。1件ずつでは小さくても、月でまとめると無視できない額になります。
利益が出ているつもりで赤字、という状態は、たいていここから生まれます。
私は、埋まるところは自動で埋まるようにしました


ここからは自分のやり方の話です。
私も最初は手で入力していました。ただ商品が増えるにつれて、入力そのものが仕事になってしまいました。
今は、売上と広告の数字が毎日ひとりでに表に入る形にしています。朝、表を開けば前日までの数字が並んでいる状態です。
いきなり自動にしないほうがいい理由
ただ、これは最初からやることではありません。手で入れていた時期があったから、どの数字が要るのかが分かりました。
いきなり自動にすると、出てきた数字の意味が分からないまま眺めることになります。順番としては、こうなります。
- 手で入れて、何を見たいのかをはっきりさせる
- 面倒になった項目から、レポートの貼り付けに置き換える
- それでも足りなくなったら、自動で取り込む形にする
まとめ:表は「増やす」ではなく「減らす」ほど続く


売上管理でつまずく人の多くは、記録をサボったわけではありません。最初から立派な表を作ろうとして、重すぎて止まっています。
6つの列で始めて、足りなくなってから足すほうが、結局は早道です。そして表が続くようになると、次の疑問が出てきます。
「この商品、広告を出したら利益は残るのか」という疑問です。
私はいま、そこに時間を使っています。
売れる数を増やすより、1個あたりに残る額を守るほうが、体力を使わずに済むからです。そこが分かってくると、こうなります。
- 広告を出していい商品と、出してはいけない商品が分かれる
- 値下げしていい下限が、感覚ではなく数字で決まる
- 仕入れの段階で「これは危ない」と気づける
もちろん、ここまで整えるには手間がかかります。そこは正直なところです。在庫のほうの管理は、別の記事にまとめています。


手数料が思ったより引かれている、と感じたときはこちらです。






