- 中古せどりの基本(許可・仕入れ先・売り先)
- 利益率が高いのは本当。ただし何と比べるかで話が変わること
- 利益率が高いのに、作業がいつまでも減らない理由
- 「率」ではなく「1時間あたりいくら」で見る方法
- 中古を続けながら、新品を1つだけ混ぜるやり方
中古せどりは、利益率の高さで選ばれることが多い形です。
500円で買ったものが3,000円で売れる。新品ではまず起きないことが、中古では普通に起きます。
ただ、続けている方からよく聞くのは別の話。
「利益率は高いのに、いつまでも楽にならない」
この記事では、その理由と、抜け方を書きます。
まず、中古せどりの基本

中古品を安く仕入れて、必要なら手入れをして、売る。これが中古せどりです。
古物商許可は必須
営利目的で中古品を仕入れて売るなら、古物商許可が必要です。
自分が使っていた不用品を売るだけなら不要。ただし「売るために買う」なら、その時点で対象になります。
申請先は営業所のある都道府県の警察署。手数料は19,000円で、審査には1か月ほどかかるのが一般的。
⚠無許可で営業すると罰則の対象です。ここは最初に済ませておくところ。
仕入れ先と売り先
- 仕入れ先:リユースショップ(セカンドストリート・ハードオフなど)、メルカリ、ヤフオク、質店
- 売り先:Amazon、メルカリ、ヤフオク
ネットだけで完結させることもできますし、店舗を回る形と混ぜている方も多いです。
利益率が高いのは本当。ただし

新品と並べると、差は一目で分かります。
| 新品せどり | 中古せどり | |
|---|---|---|
| 利益率 | 10〜20%が多い | 30〜50%も珍しくない |
| 仕入れの安さ | 卸値やセール価格 | 相場より大幅に安く買えることがある |
| ライバル | 同じ商品に相乗りされる | 1点ものなので相乗りされない |
| 1商品の作業 | 出品は最初の1回 | 毎回、検品・清掃・撮影・説明文 |
| 次に同じものを | 仕入れられる | まず無理 |
上3つを見れば、中古が有利に見えます。実際その通り。
問題は下2つ。ここが、楽にならない理由そのものです。
利益率が高いのに、作業が減らない理由

① 同じ商品を、2回売れない
中古は1点もの。今日うまく売れた商品を、来月もう一度仕入れることはできません。
つまり先月の成功が、今月の売上をつくってくれない。毎月ゼロから探すことになります。
新品なら、売れた商品をもう一度発注すれば済む。ここが決定的に違うところです。
② 1商品ごとに、作業がまるごと発生する
検品して、汚れを落として、写真を撮って、状態を説明する。
この一式が商品の数だけ必要になります。10点仕入れたら10回。
新品なら箱から出さずに送れることも多く、ここが積み上がりません。
③ クレームと返品が起きやすい
状態の受け取り方は、人によって違います。「使用感あり」の程度は、写真だけでは伝わりきりません。
返品されると、売上は消えて送料だけが残る。件数が増えるほど、この対応の時間も増えていきます。
- 1点ものなので、同じ商品を繰り返せない
- 検品・清掃・撮影が、商品の数だけ発生する
- 状態のズレからクレームと返品が起きやすい
- 結果として、売上が増えるほど作業も増える
「率」ではなく「1時間あたりいくら」で見る

ここで見る数字を変えてみます。
中古で1個2,000円の利益、仕入れから発送まで1個40分。時給に直すと3,000円ほど。
新品で1個800円の利益。ただし出品は最初の1回だけで、あとは補充のみ。同じ商品が月30個売れるなら、月24,000円がほぼ追加の手間なしで入ります。
利益率は中古が上。でも時間あたりで見ると逆転することがある。
しかも新品は数を増やしても作業がほとんど変わりません。中古は増やした分だけ時間が要ります。
率だけを見ていると、この差に気づけないまま消耗します。

中古を続けながら、新品を1つだけ混ぜる

全部やめる必要はありません。中古には中古の強みがあります。
相乗りされない。安く買える。目利きがそのまま武器になる。ここは新品では手に入らない部分です。
提案は「中古を続けながら、繰り返し仕入れられる新品を1商品だけ持つ」こと。
新品1商品が土台の売上をつくってくれれば、中古のほうは「良いものが見つかったときだけ動く」形にできます。
毎月の売上を全部、目利きと運に賭けなくて済むということ。
新品を選ぶときの条件
- 同じものを、来月も再来月も仕入れられる
- 1個売れていくら残るかが計算できる
- 一時的な流行ではなく、毎月ある程度の数が動いている
この3つを満たす商品なら、まとめて仕入れて売り切る形(縦積み)に進めます。

中古せどりが向いている人・向いていない人

| 向いている | 向いていない | |
|---|---|---|
| 好きなこと | 掘り出し物を探すのが楽しい | 同じ作業を淡々と回したい |
| 使える時間 | まとまった時間が取れる | すき間時間しかない |
| 得意なこと | 状態を見る目がある | 数字を追うのが得意 |
| 目指す形 | 自分の目利きで稼ぐ | 作業を減らして続ける |
右側に当てはまる方ほど、中古だけで続けるのはしんどくなります。
逆に左側なら、中古は相性が良い。やめる必要はまったくありません。
よくある質問

古物商許可がなくても、少しなら大丈夫ですか
「売るために仕入れた」時点で対象になります。件数の多い少ないではありません。
不用品を売るだけなら不要ですが、継続して仕入れるつもりなら先に取っておくのが安全です。
中古で縦積みはできませんか
同じ商品を10個揃えるという意味では、まず無理です。
ただ「同じジャンルに絞って、仕入れと出品の型を固める」なら近い効果は出ます。判断が速くなり、説明文も使い回せるからです。
売れ残った中古品はどうすればいいですか
値下げの線を先に決めておくのが基本。45日、90日と区切って、そこで動かなければ下げる。
最後は別の販路に流すか、まとめて買取に出す。持ち続けても保管の手間だけが増えます。
利益率は何%を目標にすればいいですか
率よりも、1個あたりに残る金額と、そこにかかった時間で見てください。
率が高くても、1個に1時間かかっていれば、時給としては低くなります。
まとめ

中古せどりの利益率が高いのは事実です。相乗りもされず、目利きがそのまま利益になります。
それでも楽にならないのは、1点ものだから。同じ商品を繰り返せず、検品も撮影も毎回発生します。
だから売上が増えるほど、作業も同じだけ増えていく。
見る数字を「率」から「1時間あたりいくら」に変えると、この構造がはっきりします。
中古をやめる必要はありません。繰り返し仕入れられる新品を1商品だけ混ぜる。それだけで、毎月の土台が変わります。
- 営利目的で中古を扱うなら古物商許可が必要
- 利益率は新品より高い。相乗りもされない
- 楽にならないのは1点ものだから(繰り返せない)
- 検品・清掃・撮影が商品の数だけ発生する
- 率ではなく「1時間あたりいくら」で比べる
- 中古を続けながら、繰り返せる新品を1商品だけ持つ
あわせて読みたい

新品に1商品だけ広げるときの進め方は、こちらにまとめています。



最後に、ひとつだけ。
「中古を続けるべきか、新品に移るべきか決められない」「新品で繰り返し仕入れられる商品の探し方が分からない」「時給を計算したら、思ったより低かった」
そんな方は、よければ一度ご相談ください。
いまの中古の売上を残したまま、新品を1商品だけ足すとしたら何がいいのかを一緒に考えます。
数字を並べてみるだけでも、次にやることはかなりはっきりします。
まずは直近の1点で、仕入れから発送までに何分かかったかを数えてみてください。
いい商品を探し続けるより、売れる形をつくったほうが早い。
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