副業を探していて、せどりにたどり着く人は多いです。仕入れて売るだけなので、仕組みが分かりやすい。
ただ、始めた人の多くが3か月ほどで手が止まります。売れないからではありません。時間が足りなくなるからです。
この記事では、会社員が副業でせどりをやったときに何が起きるかを、時間の使い方から順番に見ていきます。そのうえで、探す時間を削る形を書きました。
まず、副業でせどりをやると1日がどうなるか

会社員が自由に使える時間は、平日でだいたい1〜2時間。ここに家事や家族との時間が入るので、実際はもっと短くなります。
その中で、せどりの作業は4つに分かれます。
- 商品を探す(リサーチ)
- 仕入れる(注文・店舗へ行く)
- 検品して出品する
- 売れたら発送する(FBAなら納品)
このうち、いちばん時間を食うのが1つ目です。始めたばかりの人だと、1商品を見つけるのに30分から1時間かかることも珍しくありません。
つまり平日の可処分時間は、探すだけで消えます。仕入れも出品も発送も、そこから先の話。
ここが、専業と副業のいちばん大きな違いです。専業なら1日8時間かけて20商品を探せる。会社員には、その時間がない。
副業で月5万円を目指すと、何個売る必要があるか

数字にしてみます。1個売って手元に800円残る商品だとしましょう。
月5万円なら、63個。月10万円なら、125個です。
| 目標 | 1個800円が残る場合 | 1個2,000円が残る場合 |
|---|---|---|
| 月3万円 | 38個 | 15個 |
| 月5万円 | 63個 | 25個 |
| 月10万円 | 125個 | 50個 |
63個と聞いて、多いと思ったかもしれません。実はここに落とし穴があります。
問題は個数ではなく、その63個が何種類なのかです。
63種類を1個ずつ売るのと、3種類を21個ずつ売るのとでは、残るお金は同じ。ところが、かかる時間はまったく違います。
| 月63個を売る | 63種類を1個ずつ | 3種類を21個ずつ |
|---|---|---|
| 探す回数 | 63回 | 3回 |
| 探す時間の目安 | 30時間以上 | 1〜2時間 |
| 手元に残るお金 | 約5万円 | 約5万円 |
同じ5万円でも、片方は探すだけで30時間。会社員が出せる時間ではありません。
1個あたりいくら残るかの計算は、手数料の見落としで狂いやすいところです。実際の内訳はAmazonで1個売れていくら残るかの記事にまとめました。
続かなくなる理由は「稼げないこと」ではない

副業でせどりをやめる人の話を聞くと、理由はだいたい共通しています。
- 毎日リサーチする時間が取れなくなった
- 仕入れが止まると、売上もそのまま止まった
- 忙しい月に一度離れたら、戻れなくなった
共通しているのは、手を止めた瞬間に売上がゼロになる形だということ。
毎回ちがう商品を探して、1個ずつ売る。この形だと、探すのをやめた月は仕入れもゼロ、売上もゼロになります。積み上がるものが何もない。
会社員には、繁忙期も出張も家族の予定もあります。毎日必ず1時間、という前提そのものが副業と噛み合っていません。
稼げないから続かないのではなく、続けられない形で始めているから続かない。ここを変えないかぎり、何度やり直しても同じところで止まります。
探す時間をゼロにする形=同じ商品を繰り返す

やり方はひとつです。一度売れた商品を、もう一度仕入れる。
同じ商品を繰り返し仕入れて積んでいく形を、うちでは縦積みと呼んでいます。反対に、毎回ちがう商品を1個ずつ売っていくのが横積みです。
縦積みのいいところは、2回目からリサーチが要らないことです。
- 1回目:探す→仕入れる→売る(30分+作業)
- 2回目:仕入れる→売る(探す時間はゼロ)
- 3回目以降:発注するだけ(数分)
売れ行きも、価格の動きも、2回目には分かっています。だから判断が速い。
3商品を回せるようになると、平日にやることは在庫の確認と発注だけになります。ここまで来ると、忙しい週があっても売上は止まりません。
考え方と手順はせどりの縦積みの記事に詳しく書きました。
副業で扱いやすい商品の3つの条件

繰り返し仕入れる前提だと、選ぶ商品の条件が変わります。
1. また同じものが手に入る
これが最優先です。中古の1点ものや、セールの在庫処分品は、次がありません。
定番として売られている新品で、仕入れ先に在庫が続いているもの。地味ですが、副業ではここが効きます。
2. 売れ方が読める
季節やテレビで急に動く商品は、当たれば大きい。ただ副業だと、動いたタイミングで手が空いているとはかぎりません。
毎月だいたい同じ数だけ売れているもののほうが、扱いやすいです。
3. 保管と発送が重くない
大きい商品は保管料も送料も高くなります。家に置く場合は、置き場所そのものが問題になる。
最初は、段ボール1箱に20個入るくらいの大きさから始めるのが無難です。
平日30分・休日2時間で回す割り振り

実際の時間割にすると、こうなります。
| いつ | やること | 目安 |
|---|---|---|
| 平日の夜 | 在庫と売れ行きの確認、発注 | 10〜30分 |
| 休日の午前 | 届いた商品の検品と出品、納品 | 1〜2時間 |
| 月1回 | 次に積む商品を1つだけ探す | 2時間 |
ポイントは、探す作業を月1回にまとめてしまうことです。
毎日リサーチしようとすると、疲れた日に必ず途切れます。月に一度、休日の午前だけと決めたほうが、結果的に続きます。
そして探すのは1商品だけで構いません。年に12商品積めれば、じゅうぶんな数です。
会社に知られないための注意点と、確定申告の線

気になる人が多いところなので、事実だけ書きます。
会社に副業が伝わる経路は、住民税です。副業の所得が増えると住民税が上がり、給与から天引きされる額が変わります。
確定申告のとき、住民税の納め方を「自分で納付」にしておくと、副業分は自宅に納付書が届きます。会社の給与担当が見るのは給与分だけになります。
ただし自治体によって扱いが違うことがあります。心配なら、住んでいる市区町村の税務担当に電話で聞くのが確実です。
確定申告が必要になる線は、給与以外の所得が年20万円を超えたときです。売上ではなく、経費を引いたあとの所得で判断します。
なお、就業規則で副業を禁じている会社もあります。規則を確認するのは先にやっておいてください。
よくある質問

いくらから始められますか。
3万円あれば1商品を試せます。最初から大きく入れる必要はありません。5個から10個で売れ方を見て、それから増やす順番が安全です。
在宅だけで完結しますか。
できます。ネットで仕入れてFBAに納品する形なら、店舗を回る必要はありません。電脳せどりの記事で流れを説明しています。
売れ残ったらどうなりますか。
値下げして売り切るか、次回の仕入れを止めて調整します。縦積みは同じ商品を追加していく形なので、途中でやめる判断がしやすいのが利点です。
忙しくて1か月まったく手をつけられませんでした。
在庫が残っていれば、その月も売れます。縦積みは在庫が働いてくれる形なので、手を止めた月にいきなりゼロにはなりません。
ただし在庫が切れたら止まります。戻ってきたら、まず発注から再開してください。
副業の禁止は法律違反になりますか。
就業規則の話であって、法律で禁じられているわけではありません。ただし規則に反した場合、社内で処分の対象になることはあります。
まとめ
副業でせどりが続かないのは、稼げないからではありません。毎日探し続ける形が、会社員の生活と噛み合っていないからです。
変えるのは、量ではなく積み方。同じ商品を繰り返す形にすると、平日にやることは在庫確認と発注だけになります。
まずは1商品。月に一度だけ探して、あとは回す。これが副業で最後まで残る形です。
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最後に、ひとつだけ。
「平日に時間が取れず、リサーチが止まってしまう」「何を繰り返し仕入れればいいのか分からない」「会社にばれない形で、いくらまでやれるのか知りたい」
そんな方は、よければ一度ご相談ください。
いまの生活で使える時間から逆算して、最初に積む1商品をどう選ぶかを一緒に決めます。
使える時間を書き出すだけでも、やるべき順番はかなりはっきりします。
まずは今週、副業に使える時間が何分あったかを数えてみてください。
いい商品を探し続けるより、売れる形をつくったほうが早い。
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- 縦積み物販 完全マニュアル(12,617字・全12章)── せどり・転売をやっていて、作業ばかり増えている人へ
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- 物販のお金と税金マニュアル(5,298字・全8章)── 売れているのにお金が残らない人へ
そのまま使える道具(計算シート・チェックリスト・メール文例など)も14点つけています。
もう少し具体的に、自分の場合を相談したいという方へ
副業で収入の柱をつくりたい方、店舗の仕入れをやめて在宅で完結させたい方、すでに物販をしていて別のやり方を探している方まで。はじめの60分で、いまの状況を一緒に整理して、次の一手を決めます。
話したうえで「今は必要ない」と思われたら、それで大丈夫です。


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